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ライナーノート

Category: TOV・ユリエス  


2014/8/31 テイルズリンクにて配布した、TOVユリエス未来捏造予告編SS&設定こぴ
ツイッターでのやり取りで、皇女エステリーゼってよくね?というやり取りをしていた最中、こういう展開とかとかとその場で詰めていったものを纏めて再構築。
長編の予告SSですが、いつ書くのか分からないけど、ちょっと吐き出しておかないと煮詰まるね、ってことで配布した。ひどい話だ、そのうち書くとは思いますスイマセン。
予告SSの後に、十数年後各キャラの設定とかぶっこんでますです。
お子様とかでてきます。
つまりは、妄想捏造まるっとおっけーってな方向きです。
以下、ユリエス篇



 












     …………サヨナラ…です。










 呟きの後、エステリーゼは、小さく微笑んだ。
 なぜ、彼女は、微笑みを浮べたのだろうか。一瞬、ユーリには、理解できなかった。が、向けられた眼差しの色で、漸く理解するに至る。
 最初から、それは、ユーリに向けられていた。
 しかし、唇が紡ぎ出した言葉が、彼の思考を妨げたのである。
 サヨナラ、とエステリーゼは告げた。別れを意味するもの。他の意味など持たない。
 話がある、と口火を切ったのは、何気ない午後の一時でのこと。
 前触れはない。別離を感じさせる事柄など、何もなかった。ハルルでの生活は、穏やかな時を刻んでいた。
 もちろん、長い旅路ほどでは無かったが。ただ単調なだけではなく、喧騒や騒動もありはしたものの、収束には笑顔があり、笑い声に溢れていた。つまり、命のやり取りや魔物の脅威等、生死を分ける闘いとは無縁の日々であった感は否めない。
 平和なる月日。これが、最も妥当な言葉に違いない。すべての混乱が消えたわけではないが。それでも、光射す未来への道筋がある世界だった。
 これから先も、今と変らない生活が、ずっと続いていくはずであったのではないのか?
 抱いた疑問は、驚愕により、声にならず。けれど、想いは表情を塗り替え、疑問を彼女に伝えていたのだろう。エステリーゼは、眼差しを僅かに伏せた後、静かに唇の両端を持ち上げた。
「評議会から、正式に、副帝への再任要請がありました」
 かつて、その任から退いたのは、己の力量不足を痛感し、また己の身を案じた者達の計らいでもあった。
 ユーリは、言葉尻を強めたエステリーゼを見つめ、呟きを一つ。
「………そう…か」
 それだけで、声を切る。他は、飲み込んだ。決意を胸に話す彼女へ、ありきたりではない、かけるべき言葉を探していたのかもしれない。
 けれど、見つからなかった。直ぐには、見つけられなかった。故に、見つめるしかできなかった。
「わたしは為政者として、わたしにできる術を全うしたいと思います」
 言って、エステリーゼは、双眸を緩やかに細める。気丈な振る舞い。声に、肩に、指先に、のし掛かる重責による震えが、多少なりと宿っているのが分った。
 大袈裟に飾り立てる必要はない。むしろ、いつもどおりにふるまうべきだ。日常から、ほんの少しだけ外れた会話。 別離を感じさせないことが、彼女に悲しみや寂しさを抱かせない方法だから。
「ザーフィアスには、いつ……?」
 問いを投げたユーリ。帰る、とも、戻る、とも告げない。エステリーゼにとって、帰る場所が、戻る場所が、ずっとここであるのを願うように。
 エステリーゼも、それが嬉しかったのか。目尻を柔らかに下げて返した。
「準備が整い次第、そのつもり、です」
 明確な答えを避け、曖昧さを残す。
 敢えて、なのか。名残惜しさのようにも思えたが、ユーリは、別の問いを投げ掛けた。
「何か…欲しいものとか、あるか?」
「………えっ?」
 意味を計りかねたのだろう。エステリーゼは顔を上げ、ユーリを視界の中に捉える。揺れる瞳に映った表情は、己の知るどれよりも、なぜか儚げで柔らかに見えた。
 何を期待していたのか。何か、期待していたのだろうか。
 決意を口にした自分を止める彼など有り得ないのに………。
 エステリーゼは、驚きを零した唇を引き結び、膝上の手の平を握り締める。
「餞別。なんでもいいぜ。思いっきり、我侭言ってみろ」
 普段と変らない色となった双眸が、弓なりに細められた。
 手を伸ばせば触れられる距離にある存在を遠くに感じ、エステリーゼは、息を飲み込む。
「本当に何でもいいんです?」
 彼の優しさに甘えるのも、これが最後。
 最後の、我侭。
「ああ。ま、俺の懐事情はエステルも知ってると思うから。許容範囲内で頼むな」
「……でしたら、わたしっ…………わたしを……」









 一日だけ、ユーリの恋人にしてくれませんか?


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 2015_02_14




プロフィール

一沙(かずさ。)

Author:一沙(かずさ。)

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