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海に行こう



8/15 コミックマーケット86にて配布したぺーぱーSS
アルカナ・ファミリアで、アシュフェリ&パフェリ
夏で水着でいちゃいちゃ。
こうださんのパフェリ水着イラストに、こ!れ!だ!と滾った結果です。
有難うございました!



 

   海に行こう ~アシュフェリの場合~


 明日は、非番。
 フェリチータは、同じく非番である、アッシュと海に行くことにした。無論、泳ぐためである。
 恋人同士となった休日。幽霊船に籠りがちなアッシュへ、遊びに行こうと誘いをかけ、承諾を得ることができたのは、数日前のこと。かなり、渋々ではあったが。それでも、頷いてくれたのは、とても嬉しかった。
 どこに行くか、と問われ、海に行こう、と言った。何をしに行くのか、と問われ、泳ぐ、と答えると、先よりも顔を顰められた。
 心底嫌そうな顔にも見えたので、泳げないのか?と訊いてみた。すると、半眼の眼差しで睨められ、夏だからって海っつー安直な発想に呆れただけだ、と棘のある物言いをされた。
 確かに、安直だったかもしれない。けれど、己が行こうと言った海は、パーパであるモンド所有の場所で。所謂、島民はもちろん、ファミリーや幹部達も、おいそれと入れない場所である。モンドとスミレ、そして、己の誰かが許可しない限り、立ち入ることができないのだ。
 つまり、二人きりで過ごせる可能性が高い。パーパの留守を狙えば、監視されることもない、はずだ。
 今は、その真実をアッシュは知らない。
 言っていないのだから、当然かもしれないが。フェリチータは、つれない素振りであるアッシュを前に、唇を尖らせる。
 しかし、取り敢えず、海に行くことは決った。
 休日を二人きりで過ごす。それで、充分ではないか。
 幽霊船の、自室のソファの上に寝転がり、ゆったりくつろいでいるアッシュを一瞥し、フェリチータは、口角を持ち上げたのであった。



 非番当日。海で遊ぶ日。
 フェリチータは、先に来ていたアッシュに声をかける。
「アッシュ、お待たせ」
「おー………って、お前、なんつー格好してんだよっ!」
 いきなり叫んだアッシュに、フェリチータは、首を傾げた。己が身に着けているのは、紛れもなく。
「水着だけど」
「そりゃ、見れば分かる」
 そうだよね、と思い、自身を見下ろしてみた。黒のビキニで、首と腰の部分のみ、細い紐状になっているタイプの水着で。今日の為に新調したものでもある。
「可笑しい?」
「や、可笑しくはねえけど」
「似合ってないの?」
「似合ってる、けどっ」
「じゃあ、なに?」
 何度目かの問い掛けの後、アッシュは、黙り込んでしまった。そんな彼を見、フェリチータは、もしやと思った事柄を口にしてみる。
「アッシュ……照れてるの?」
「だ、誰がっ! 他のヤツに見られたらって、思っただけだっ!」
「あっ! やきもち」
「いちいち、言うなっ!」
 頬を赤くし、段々と声量を増させるアッシュに、フェリチータは、くすくすと笑う。
「それなら、大丈夫。ここには、パーパかマンマか、私が許可しないと出入りできない場所だから」
「ってことは……お前、俺と二人っきりになりたかったのか?」
 図星をさされてしまったフェリチータの顔が、一気に赤くなる。まさに、形勢逆転の瞬間だった。
「っ! ち、ちちち、違うっ! そうじゃない!」
「そーか、そうだったのか」
「アッシュ! そうじゃないってば! 聞いてる?」
「あー、はいはい、聞いてる聞いてる」
 喧騒なるやり取りをしながら、二人は、海へと歩いて行く。青い空と輝く太陽だけが、そんな二人を見守っていたのであった。




 ~パフェリの場合~


 明日は、非番。
 フェリチータは、同じく非番である、パーチェと海に行くことにした。無論、泳ぐためである。
 恋人同士となった休日。よくデートをしているが。大抵、パーチェから誘われるばかりで。己から誘うことは希な方である。そこで、今回は己から、遊びに行こうと誘いをかけた。即答で承諾を得たのは、数日前のこと。嬉々としているパーチェに、フェリチータも、つられて笑顔となったのだった。
 どこに行くのか、と問われ、海に行こう、と言った。何をしに行くのか、と問われ、泳ぐ、と答えると、いいね、と返された。
 ふと気になったので、泳げるのか訊いてみた。すると、指令で海に行くことがあるし当然、と言われた。
 確かに、そうだ。泳げなければ、危険の伴う海での指令をこなすことはできない。となれば、皆泳げるのだろうか、と思いはしたが。それを問い掛けはしなかった。
 己が行こうと言った海は、パーパであるモンド所有の場所で。所謂、島民はもちろん、ファミリーや幹部達も、おいそれと入れない場所である。モンドとスミレ、そして、己の誰かが許可しない限り、立ち入ることができない。
 つまり、二人きりで過ごせる可能性が高い。パーパの留守を狙えば、監視されることもない、はずだ。
 ファミリーであり幹部であるパーチェも、そのことは知っている。だから、そこに行くことを告げた時、満面の笑みで、こう言われた。
 フェルと二人っきりで過ごせるんだね。おれ、すごく嬉しいよ。
 己も、すごく嬉しい。そう返したかった。けれど、気恥ずかしさが先に立ち、己も、とたった一言しか口にできなかった。本当は、もっと嬉しい気持ちを伝えたかったのに。パーチェのように、笑顔を向けたかったのに。目を見ることもできなかった。
 休日の日は、もっと素直に言えたらいいな。
 そう思いながら、フェリチータは、己の自室のソファにて、隣に座るパーチェをそっと見つめたのであった。



 非番当日。海で遊ぶ日。
 フェリチータは、先に来ていたパーチェに声をかける。
「パーチェ、お待たせ」
「あっ! フェル……って、その水着」
 己をまじまじと見つめているパーチに、フェリチータは、首を傾げた。己が身に着けているものが、水着なのは間違いないのだが。そこまで凝視するのはなぜなのだろう、と疑問を抱く。
「可笑しい?」
「可笑しくはない…けど」
 フェリチータは、自身を見下ろしてみた。黒のビキニで、首と腰の部分のみ、細い紐状になっているタイプの水着で。今日の為に新調したものでもある。
「似合ってないの?」
「似合ってる……んだけどぉ」
「じゃあ、なに?」
 何度目かの問い掛けの後、パーチェは、黙り込んでしまった。そんな彼を前に、フェリチータは、もしやと思った事柄を口にしてみる。
「パーチェ……照れてるの?」
「それも…なんだけどさ。もしも、万が一、他のヤツに見られたりしたらいやだなーって、すっごーく思ったんだよね。ここなら大丈夫、って分ってるんだけど」
「やきもち、やいてたんだ」
「そういうこと」
 頬を赤くして、そっとはにかんだパーチェ。フェリチータは、くすぐったい嬉しさに、小さく笑った。
「大丈夫だよ。パーチェ以外、誰も見てないから」
「ん。そうだね。もしもの時は、こうして見えないようにする」
 言って、ぎゅっとフェリチータを抱き締めるパーチェ。
 突然のことに、フェリチータは、びくりを肩を震わせた。が、いつも伝えられている感触に双眸を静かに閉じると、大きな背中に腕を廻し、優しく抱き締め返したのであった。


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 2014_12_06




プロフィール

一沙(かずさ。)

Author:一沙(かずさ。)

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アルカナ・ファミリア&三国恋戦記
がっつりネタバレ 
パフェリ、孔花・師弟愛、仲花+孔、
テイルズ、stskなど雑多に書き散らしちう
8/2 オフライン更新
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