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すとろべりーおんざしょーとけーき



 ナターレな、パフェリ。
「すとろべりーしょーとけーき」の後の出来事。
 ラヴコメパフェリ~。




 
「……パーチェのばか」
 ぽつり、と呟き、フェリチータは、唇を尖らせた。
 ベッドの中で身動ぎをし、ふっと短い息を吐き出す。ぼんやりと見上げる天井は、自室のものでは無い。
 其処は、パーチェの部屋。フェリチータが潜っているのは、パーチェのベッドである。
 ちらりと視線を這わせた先、布団の上には、己の衣服たちが無造作に置かれていた。先程、此処を出て行く際に、パーチェが置いたのだ。
 それらを掻き集め、赤くなった頬を覆い隠す。
「ばか……」


  すとろべりーおんざしょーとけーき


 クリスマスケーキを切り分け終わったルカは、今も空いたままとなっているフェリチータの席を見、ぽつりと呟く。
「お嬢様、遅いですね。呼んで来た方が…」
 そわそわと落ち着き無く居ると、食堂の扉が開かれた。次いで、入って来た人物を見、リベルタが、声を上げる。
「あ、来たみたいだぞ」
「………お嬢様」
 ぱぁっと顔を輝かせたルカは、素早く彼女の元へ駆寄ると、席へ座るよう促した。
 と、フェリチータは、ルカへそっと笑みを向け。
「ルカ、ありがとう。ごめんね」
「いえ。さあ、席へどうぞ」
 こくり、と頷きで返したフェリチータは、ふと視線の先に、とある人物を見つけ、双眸を半眼とする。じっ、と見詰め続け、更に、それを細くしたのであった。
 そのあまりの目つきに、リベルタが、背筋に悪寒を感じたのか。びくびくとしながら。
「な、なぁ。お嬢、すっげえこっち睨んでねえか?」
「テメーじゃねえから、心配すんな」
 こそり、と差し向かいのデビトに告げれば、気怠げな声での回答するデビト。
 しれっとした面持ちで、ケーキをぱくついているパーチェを見やると、フェリチータへ視線を移す。鬼気迫る彼女の表情に苦笑し、一波乱あるであろうこの後を予測し、乾いた笑みを零したのであった。
 しかし、そのデビトの予測は外れ、恙なく時間は過ぎ、皆がそれぞれの部屋へ戻る。勿論、フェリチータも例外ではなく、自身の部屋へ歩を進めていた。
「なんなのよ、もう。さっきまで、あんなことしたくせにっ」
 ぶつぶつと続く不満は、今までの出来事に対して。
 食堂に赴く前まで、己に甘い言葉を囁き、肌のそこかしこに口接けをしていた男が、一言も声を掛けてこなかったのである。
 これは、一体、どういうわけだろうか。己の怒りに気押されでもしたとでもいうのか?
 どういう理由にせよ、ふつふつと沸いてしまった想いは、膨れ上がるばかりだ。
 自身の部屋に辿り着いたフェリチータは、ぴたりと足を止める。ふと見やったのは、ダンテの部屋を間に挟み、向かい側に位置するパーチェの部屋。
「すっとぼけちゃって。ばかパーチェ。少しくらい、話に来てくれたって…」
「ふぅん。そうだったんだ」
「ぱ、パーチェっ!」
 がなり、と振り返れば、真後ろにパーチェが立っていたのである。
 何時の間に?!と驚いているフェリチータを余所に、パーチェは、首を傾げていた。
「なにか用?」
「ん? さっきはさ、殆ど話せなかったからね」
 それで、追い掛けて来た、と?
「パーチェ。私、怒ってるんだけど」
 見て分らない、と胸を反らしたフェリチータへ、双眸を瞬かせるパーチェ。
「話せなかったから?」
「其処じゃない! その前」
「前? んー、あー。お嬢、厭だった?」
 フェリチータが、答えるよりも早く、パーチェは、一気に捲し立てる。
「そっか。ごめんね。おれ、お嬢があんまりにも美味しそうだったからさ。これからは、お嬢が、いいよ、っていう時以外は、ああいうことしないから」
 ぐっと握り拳を作り。
「うん、それがいい。どうして欲しいとか、こうやってとか、お嬢が言ってね!」
 力説し、どう!と言わんばかりであるパーチェを前に、フェリチータは、ふと思考を巡らせた。
 ということは、つまり、これから己は言わなければならない、のか?
「………ぜ、全部」
「そうそう。おれ、能力でお嬢の心読めないから、ちゃんと声にして」
「声……に」
 パーチェへ。
「手を繋ぎたい、抱き締めて欲しい、キスして、それから…」
「い、言えるわけないでしょっ!」
 顔を真っ赤に染め上げたフェリチータは、きっとパーチェを睨み付ける。
 が、パーチェは、にっこりと笑顔を返す。
「どこからが?」
「えっ!」
「どこから言えないの?」
「っ…っ…っ………っ!」
 ぐるぐると脳内を巡るのは、なぜか、先程された行為の数々で。
 それらを声として言うというのは、出来るわけなどなくて。
 だからといって、何処までを声として言えるかと改めて考えることなど、やはり、出来なくて。
「ね、フェル」
 火照る頬をそのままに、立ち尽くしているだけのフェリチータの鼻先に、パーチェの顔が近付いてきた。
「今は、どうして欲しい?」
「…………っ! パーチェのばかぁー!!」
「はぐぁっ!」
 耐えきれなくなってしまったフェリチータは、思わず、彼の顎へと下から蹴りを一発。ものの見事に食らってしまったパーチェが、勢いにより、後方へと倒れ込んだのである。
 次いで、自身の部屋に逃げ込むフェリチータ。
 扉を閉めた直後、羞恥により、力無く床にへたり込んだのだった。


「やりすぎだ、莫迦が」
 廊下に突っ伏しているパーチェへ、たまたま途中から事の次第を見ていたデビトが呟く。
 呆れた息を吐き出した彼へ、へらりと頬を緩ませたパーチェ。
「だってぇ~。お嬢の反応が可愛くて、ついぃーっ」
 倒れたまま、幸せそうに笑ったのであった。

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 2013_01_01




プロフィール

一沙(かずさ。)

Author:一沙(かずさ。)

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アルカナ・ファミリア&三国恋戦記
がっつりネタバレ 
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テイルズ、stskなど雑多に書き散らしちう
8/2 オフライン更新
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