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すとろべりーしょーとけーき



ナターレことクリスマスネタ。アルカナ・ファミリアで、パフェリ。
お嬢が、クリスマスケーキを作ることになったのだが…。
ついったー会話を元にしたもの。




 

「きゃっ!」
 厨房から響いた声に、パーチェは、足を止める。
 聞き覚えのある声だ。確か、あれは……。


  すとろべりしょーとけーき


「お嬢っ。大丈夫?」
 予想していた人物が、床に座り込んでいるのを見て、パーチェは、慌てて彼女へと駆寄る。
 心配そうに己の顔を覗き込んでくるパーチェへ、フェリチータは、ありがとう、と告げた後。
「私は、大丈夫だけど、ケーキが」
「わぁー」
 床には、ものの見事に崩れた苺のショートケーキ。
 そういえば、今晩のパーティーには、フェリチータの手作りケーキだ、とルカが教えてくれたのを思い出す。
 朝から、はりきってたもんなぁ。
 朝食の時、彼女へ、楽しみにしてるね、と告げた事も思い出していると、酷く項垂れている彼女で視線を止めたパーチェ。
 顔や腕に付いている生クリームを見ながら、ふっと息を吐き出しているフェリチータの頬に指を這わせ。
「お嬢、クリームが」
「パーチェ?」
「ん。甘い」
 パーチェは、軽く一掬いすると、ぺろりと舐める。それから、今度は、唇を寄せ、舌先でぺろり。
「………ぱ、パーチェ!」
 前触れなしの、彼の行動にフェリチータは面食らい、素っ頓狂な声を上げた。ぱくぱくと口を動かし、頬を赤く染め上げて。
 どうにか、パーチェから距離を取ろうと、フェリチータが、後ろに身を引いたのだが。同じ間合いで距離を詰められてしまい、状況に変化は無い。
「美味しそう、だね」
「へ?!」
「お嬢、美味しそう」
 更に、頬へと赤い色を重ねたフェリチータは、思わず声を荒げた。
「わ、私は、美味しくない!」
 ケーキじゃないんだから!と続け、急ぎ逃げるも、背に当たったのは、壁。
 背後に行き場がないことにぎょっとして、視線を戻した刹那、鼻先には、もうパーチェの顔が迫っていた。
「それは、食べてみないとね」
「ちょっと、パーチェ!!」
 逃げ道を塞ぐように、両側に置かれた腕で、身体が彼の腕の中に閉じ込められていると把握するフェリチータ。最後の抵抗とばかりに、胸元をおしてみるが、やはりと言うべきか、びくとも動かなかった。
「フェル。顔は、こっち」
「っ……!」
 上げようとした声が、唇で塞がれる。やたらと甘いのは、きっと、彼が先程舐めた生クリームの所為だ。
「甘いね、お嬢」
「ぁっ……んっ………」
 頬や腕に散った生クリームを唇で掬っていくパーチェに、フェリチータは、身を捩りながら吐息を零すばかり。
 熱っぽい眼差しとなり、意識をぼんやりとさせた彼女を一瞥し、パーチェは、耳元へと囁きを一つ。
「続きは、部屋で。ね?」
 流石に、此処じゃ気付かれちゃうから。
 すっかり力の抜けた身体を預け、フェリチータは、パーチェの胸元に頬を押し当てたのであった。


「ケーキが、ですか?」
 ルカの錬金部屋を訪れたパーチェは、事の次第を手短に話した。
 フェリチータが一人でケーキを準備する事になっていた為、ルカは、ずっと研究に没頭していたのである。
「そうそう。で、ルカちゃん。頼める?」
「ええ。分りました。それで、お嬢様は……?」
「部屋に」
 敢えて、誰の、とは言わないパーチェ。
「気落ちされているんですね。ああ、きっと、心を痛めていらっしゃるんでしょう」
「じゃあ、よろしく~」
「はい! お嬢様の変わりに、私が腕をふるいますっ!!」
 部屋を出て行ったルカの背に向かって、パーチェは、笑顔でひらひらと手を振ったのだった。


「で、ルカがケーキを」
 テーブルに置かれたケーキを見、ノヴァが呟いた。
「はい。そうです」
「お嬢は?」
 姿の見えないフェリチータに、今度は、リベルタが声を上げる。
「まだ、お部屋に。あんなに頑張っておられましたから、反動も大きかったのかと」
 それぞれに答えたルカは、二人の前に紅茶を置いた。
 と、其処に姿を現わしたのは、パーチェ。
「遅くなって、ごめん~」
「珍しいな、パーチェが一番最後に来るなんてさ」
「うん。お嬢の様子を見てて」
 リベルタへ笑みで返し、パーチェは、自身の席に座る。
「どうでした? お嬢様は」
 紅茶を置きながら、ルカが尋ねた。
 パーチェは、入れたての紅茶を一飲みし。
「んー。もう少ししたら、来ると思うよ」
「そうですか。皆さん、ケーキの事には、触れないようにお願いしますね!」
 食堂に集う面々へ告げると、ルカは、ケーキを切り分け始めた。
 ふと、デビトは、パーチェへ視線を向け。
「おい、パーチェ」
「ふぁに? デビト」
 ケーキの前に、眼にしたビスコッティを頬張っていたパーチェは、食べながら双眸を瞬かせる。
 にんまりと意味ありげな笑みを貼り付けたデビトは。
「メインを先に喰って来るとはなぁ。お前らしいぜ」
 唇の片方を持ち上げ、流石はパーチェさんだ、と付け加えた。
 口の中のビスコッティを飲み下してから。
「………なんのこと?」
 こちらも、にんまりと笑顔で返したのであった。

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 2012_12_25




プロフィール

一沙(かずさ。)

Author:一沙(かずさ。)

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アルカナ・ファミリア&三国恋戦記
がっつりネタバレ 
パフェリ、孔花・師弟愛、仲花+孔、
テイルズ、stskなど雑多に書き散らしちう
8/2 オフライン更新
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