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わんことにゃんこで にゃんにゃんにゃん 後篇



 2/22 猫の日 あるかな・ふぁみりあでパフェリ。
 ということで、わんこがにゃんにゃんにゃん、なSS。後篇
 夏イベントぺぱ掲載していました。
 
「とまあ、いつのペーパーに収録されていたのかも分からない内容を今になって持ち出して続きを、などという馬鹿げた作者に付き合う今回だ」

   わんことにゃんこで にゃんにゃんにゃん 後篇

「何処見て言ってるんですか! しかも、なんですっ! その説明はっ」
「事実を述べたまでだ」
「そういう裏の事情は、置いておいて。兎も角、解毒剤は出来たんでしょうね?」
 がっと激昂するルカへ、ジョーリィは、小瓶を手渡した。
「此処にある」
 告げた後、ふいと視線を走らせ一言。
「が、あの状態のお嬢様に、どうやって飲ませるつもりだ?」
 タンスの上に蹲っているフェリチータを指しての科白。
 ルカは、顔面を蒼白とすると、彼女の在るタンスの下へ。上を向き、懸命に呼びかけてみる。
「お嬢様、下りて来てください~」
 だが、全く見向きもしない。あしらいの如く、尻尾が動くだけ。
「って言って、来るわけねえだろ」
 呆れ混じりのデビトに続き、パーチェが軽く笑う。
「ほんと、ルカちゃんって、そういうとこ、浅いよね」
「あなた達っ! 手伝ってくださいよ」
 なんとも暢気な幼馴染の対応に、ルカは、目くじらを立てた。
 と、リベルタも暢気なもので。
「放っておいたら、其の内、戻るんじゃないのか?」
「継続時間は、長いものではないんだろう?」
 どうぜ大した事はない、とたかを括っているのは、ノヴァも一緒だったらしい。
 しかし、当のジョーリィは、声色を少し落とさせ。
「さあな。私も、効果の程を試したのは、これが初めてだ」
「あ、あなたという人はーっ!」
 不穏なる発言に、声を荒げる。
 すると、パーチェがこれまでの出来事を思い出しながら。
「けど、元々は、ルカが悪いんじゃなかったっけ?」
「あぁーぁ。そういやあ、そうだったな」
「となれば、ここは、ルカが責任を持って対処を」
 続けたデビトに、ダンテが、矛先をルカへと向けた。
 満場一致の回答を前とし、ルカは、さめざめと泣き崩れる。
「ダンテまで! 皆さん、手伝って下さいよ!」
 一人では手に負えない!と力説するルカ。
 が、皆も同じらしく、どうにも出来ないと懇願の視線から、自身の其れを反らしていたのだった。
 だが、パーチェは、フェリチータとルカとを交互に見。
「手伝うって……お嬢を呼べばいいの?」
「ええ。そうですけど」
「んじゃあ、呼ぶ!」
 両手を突き上げ、任せて!と意気揚々。
「パーチェ。簡単に言いますけど、一体、どうやって…」
「お嬢、こっちにおいで~」
 そのままの対処に、場に居た全員が呆気に取られる。
 パーチェは、それに全く気付かず。笑顔で、フェリチータを呼び続けた。
「大丈夫だよ。怖くないから。ほら、おいで。ね? お嬢」
 無邪気な表情に、フェリチータの頬が、ほんのりと赤く染まる。そして、次の瞬間。
「にゃーん」
 鳴き声と共に、パーチェの腕の中へと飛び込んだのであった。
 そのまま、胸元に頬を摺り寄せている様を見。
「ものの数秒で来たぞ」
「なぜだ?」
「動物同士に意思の疎通が?」
「いや、これは、愛の力だ!」
「……そうか?」
 口々に、それぞれの見解を述べていると、ジョーリィが、パーチェへ小瓶を手渡す。
「ともあれ、解毒剤を」
 受け取ったパーチェは、腕の中に在るフェリチータへ、ゆっくりと優しい口調にて告げた。
「お嬢。お口あーん、てして。そうそう。いい子だねえ~。それで、ごっくんするんだよぉ」
 やんわりとした誘導。
 それを聞いていたほかの面々は、何とも妙な気分になっており。
「あの、さ。言葉だけだと、その……」
「なんというか」
「……かなり」
「卑猥だな」
「何を想像しているんですか、あなた方」
「お前も考えていただろう?」
「し、しし、してませんっ!」
 奇妙なやり取りの最中、フェリチータは、元に戻ったのである。




 一騒動は終わりを告げ、パーチェは、何とはなしに廊下を歩いていた。と、そんな彼に声を掛けたのは、ジョーリィ。
「おい、パーチェ」
「ん? なに?」
「これを……」
 ころり、とパーチェの手の中に転がったのは、一つの小瓶。
「今回の侘びだ」
「わぁ~。珍しい上に、怖いぃ。で、これ、なんなの?」
 親指と人差し指で挟んで持つ小瓶を、己の目の高さまで持っていくパーチェ。たぷり、と液体が揺れ動いた。
「猫化薬改良版だ」
 あの薬?と怪訝な表情となるパーチェ。
「どうして、これがお詫びになるの?」
「媚薬効果を付加してある。これを呑むと、発情期の雌猫と同じ作用が現れる、はずだ。試す試さないは、お前の自由だがな」
「ちょ、ちょっと! ジョーリィっ!」
 媚薬? 発情?
 お嬢が? そうなっちゃう……ってこと??
 想像の限界を超えたのか。パーチェは、上気しかけた体温を戻すように大きく息を吐き出した。
 こんなもの、どうしろって言うの。
 ポケットに仕舞い込み、今度は、長々と息を吐き出す。
 と、こちらへと駆けて来る少女の姿が見えた。
「パーチェっ! 今日は、この後、時間ある?」
 問いに、うん、とだけ短く返すパーチェ。
「一緒に、お茶にしないかなと思って」
 フェリチータの誘いにより、彼女の部屋へと足を向ける二人。歩を進める度に、ズボンのポケットに仕舞い込んだ小瓶が、小さく動いていた。

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 2012_09_11




プロフィール

一沙(かずさ。)

Author:一沙(かずさ。)

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アルカナ・ファミリア&三国恋戦記
がっつりネタバレ 
パフェリ、孔花・師弟愛、仲花+孔、
テイルズ、stskなど雑多に書き散らしちう
8/2 オフライン更新
TOASS不定期連載中
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