FC2ブログ


スポンサーサイト

Category: スポンサー広告  

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

 --_--_--

おあずけ



 長期休暇ポテンシャル継続の為に行ったリクエスト企画 ふたつめ
 リクエスト;ED後のパフェリ 春っぽいパフェリ ほのぼのから危険っぽく?
 危険というか、そういう方向性というか。
 それから、ラヴコメへと雪崩れ込んでます。




 

   おあずけ

「パーチェ、起きて。午後の巡回の時間だよ」
 昼食後、天気がいいからお昼ねなんてどう?とのパーチェの誘われ、フェリチータも一緒に日当たりの良い木陰でのんびりとしていたのだが。巡回の時刻が近付いていたこともあり、今だ眠るパーチェを揺り動かして、起こしていた。
 しかし、どうにも気持ち良過ぎるのか。なかなか起きてくれない。徐々に揺り動かす手を強めてみるも、あまり効果を示さず。
「んーーー。あと、もう少し」
 この言葉である。
 フェリチータは、唇を僅かに尖らせると。
「だめ。起きて」
 更に、強く揺さぶり、どうにか起こそうと試みていた。
 数度肩を叩けば、のそりと大きな身体を起こしたパーチェが、ぼんやりとした面持ちにて。
「あー。おはよう。そして、おやすみ」
 再度、横になり、寝に入ろうとしたではないか。
 ぴしり、とパーチェの背を叩いたフェリチータは、強い口調で彼の名を呼ぶ。
「パーチェっ!」
「だって~。こーんなにいい天気で、こーーんなに絶好の昼寝日和なんだもん。一緒にねようよぉ」
 まるで、駄々を捏ねる子供のような口振りで言い、パーチェは、両手を伸ばして、こともあろうかフェリチータを抱え込んで眠ろうとする。
 身を捩り抵抗をしながら、どうにか片手を腕の中から引っ張り出したフェリチータは、聞き分けのない唇をぎゅっと指で挟み。
「起きなきゃ、だめ」
「ふぁい。起きる。起きるから」
 情けない声を出した後、フェリチータの手を取り、とん、と己の唇に指先を押し当てた。
 おはようのキスをして。
 催促の仕草に、半眼の眼差しとなるフェリチータ。
「パーチェ……」
 にこにこと屈託なく笑い、早く早くと急かせるパーチェに呆れ、短い息を吐き出す。こうなると、彼の催促を実行するまで堂々巡りであることを重々心得ている。
 仕方ない、とフェリチータは、彼の唇に、自分のそれを重ねた。
 そっと、柔らかな口接け。
 が、一転。フェリチータの後頭部に手を廻したパーチェは、そのまま、彼女の身体に体重を掛けながら、深くを味わい始めたのである。
「っん! むぐっ」
 驚いたフェリチータは胸を叩き抵抗をするも、全く効き目なし。
 完全に押し倒され、気付いた時には、背には地面の感触が伝わっていた。
「ねえ、フェリチータ。このまま、シエスタ続けちゃわない?」
 動きを封じ、顔を間近としたパーチェは、笑みにて告げる。
 しかし、フェリチータも負けじと、語気を強めた。
「続けないっ。パーチェ、話が違う」
「起きてるから、嘘は付いてないと思うけどなぁ」
「そういうのを屁理屈って言うのっ」
「あ、こういうのがそうなんだ~」
 しらばっくれて、茶化して笑う。
 そのまま、唇を塞ごうとしたパーチェへ、フェリチータは切り札を口にしたのだった。
「パーチェっ!! 止めないと、夕食後のドルチェなしっ」
「えっ!?」
 ぴたり、とパーチェの動きが止まる。
 畳み掛けるように、次の一手。
「夕飯のラザニアも、あげないんだからっ!」
 顔を強張らせたパーチェは、朝食の際、自身がしたフェリチータへのおねだりを思い出した。
 お嬢の作ったラ・ザーニア食べたいなぁ~。
「ちょ、ちょっと、待って! もしかして……」
「パーチェが食べたいっていうから、折角準備したのに」
 頷いていなかったので、てっきり、今日はおあずけであると思っていたというのに。それが、まさか、きちんと用意されていたとは。
 固まったパーチェを一瞥したフェリチータは、ぷいと顔を反らせ。
「ちゃんと巡回しないパーチェには、食べさせない」
「あー、うーーーん、ちょっとだけでも」
 シエスタしちゃだめかなぁ~。
 何とも情けない声を出しての呟きに、止めの一言を告げる。
「いらないんだ」
「いや! 食べたいっ! でも、んぁ~っ!!」
 ドルチェもだが。それより、なにより、フェリチータお手製のラ・ザーニアは、どうしても食べたい。
 が、目の前の、彼女自身も、また………。
 葛藤渦巻くパーチェへ、フェリチータは手を伸ばし、指先で頬の曲線を辿った。
「巡回終わって、夕飯のラザニア食べて、ドルチェも一緒に食べて。それからじゃ、だめ?」
 するり、と最後に撫でたのは、唇の上。真ん中で指を止めると、すぃと双眸を細める。
「だ、だめじゃ……ない………です」
 がっくりと項垂れ、渋々、フェリチータの上から身体を退けるパーチェ。
 しかし、どうにも諦められないのか。がばりと身を翻すと。
「その代わり、もう一回っ!」
「おあずけっ!」
「きゃん」
 フェリチータの回し蹴りを見事に喰らったパーチェは、なんとも情けない声を上げたのであった。

スポンサーサイト
 2012_05_05




プロフィール

一沙(かずさ。)

Author:一沙(かずさ。)

ここは、SSサイトです
アルカナ・ファミリア&三国恋戦記
がっつりネタバレ 
パフェリ、孔花・師弟愛、仲花+孔、
テイルズ、stskなど雑多に書き散らしちう
8/2 オフライン更新
TOASS不定期連載中
初来訪者様はサイト説明必読お願いします
当ブログ内文章及び画像無断転載・複写厳禁
オンラインブックマークはご遠慮下さい。

メールフォーム

参加

検索フォーム




pagetop

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。