FC2ブログ


スポンサーサイト

Category: スポンサー広告  

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

 --_--_--

君と一緒に



パーチェED後のパフェリ。デュエロから、もうすぐ一年なる日の出来事。
ほのぼの、かな。どうしても、この日にUPしたかったのです。



 

「お嬢様と、ですか」
「そう。いいかな?」
 パーチェから告げられた科白に、暫く考え込んだルカは、そっと息を吐き出す。
 静かに目尻を下げ。
「そういう理由でしたら、まあ、いいでしょう」
「ほんと? ありがとね」
 笑顔を向け、パーチェは、フェリチータの元へと足を向けたのであった。


  君と一緒に


「ということで、明日は、おれと一緒にシエスタだから」
 部屋に来るなり、パーチェは、そうフェリチータへと伝える。
 何が、ということなのだろうか。
「パーチェ。理由をまだ聞いてないんだけど」
 言いかけ、フェリチータは、明日の日付を思い出す。
「だって、明日は」
 確か、パーチェの。
「ん。そういうこと」
 だからね、一緒に行ってくれる?
 問いに、フェリチータは、迷い無く頷いた。


 そうか。もう一年経つんだ。
 パーチェの母・カテリーナの墓に花を手向け、差し向かいに佇む二人。
 柔らかなら声色で、パーチェが話しかける。
「久し振り、母さん」
 優しい日差しの遊ぶ場所は、とても穏やかで。吹く風も心地よくて。心に、温かさが広がってゆく。
 少しの間の後。パーチェは、ゆっくりと話を続けた。
「今日は、さ。母さんに謝りたい事がある」
 謝りたい事?
 双眸を瞬かせ、フェリチータは、隣に立つパーチェを見やる。
「おれ、前、此処に来た時。もう直ぐ逢えるねって言った事があったよね」
 いつだったか。少し弱気だった自分が口にした言葉。
 己に、先は無い。決められた時間の中に在る。
 そう長くは無いうちに、また、会えから。
 だけど、今は………。
「あれ、取り消す」
 パーチェは、フェリチータの手を握り締めるも、視線がそのままに告げた。
「当分、そっちに行けそうにないから」
 あの時と、今は違う。
 ないはずの未来を歩みたいと思った。
一緒に生きていきたい、と心から想う人が居る。
「おれ、フェリチータと一緒に、いっぱい幸せになって。いっぱい、いーっぱい笑顔で過ごすから、いつになるか分からない。だから、ごめんなさいっ」
 深々と頭を下げたパーチェを目の当たりにし、フェリチータは、息を呑んだ。やっとの思いで口から零れたのは、彼の名前だけ。
「パーチェ………」
 じわり、と泪が滲む。嬉しさに、心が震えた。
 フェリチータも、パーチェの手を握り返すと頭を下げる。
「私からも、ごめんなさい」
 フェリチータの言動に驚いたパーチェは、顔を上げ、彼女を見詰めた。
 顔を上げたフェリチータは、想いのままに声を紡いでいく。
「私、パーチェと一緒に、いっぱい幸せになって。いっぱい……いっぱい笑顔で過ごして……それから、会いに行きます。それまで、どうか、私たち三人のことを見守っててください」
「………フェリチータ」
 込み上げた嬉しさに、パーチェの口許に笑みが浮かぶ。
 と、何かに気付き、眉根を寄せた。
「って、あれ? 今、三人って??」
「うん」
 双眸を瞬かせているパーチェの手を自身の方へと引き寄せたフェリチータは、下腹部にそっとあてがう。
「え? そう……なの?」
 彼女の顔と、手の置かれた場所とを何度も交互に見るパーチェ。
 その様子を見、フェリチータは、頷きで返した。
「は、ははは。そっか。そうなんだ。いやったぁーーーーー!」
「っ! パーチェっ!!」
 パーチェは、叫び声と共に、フェリチータを抱き上げる。くるりと一回りして彼女を地面に下ろし、その身体を抱き締めた。
「フェリチータ、ありがとうっ! 本当に、ありがとうねっ」
 溢れる笑顔。愛しい温もり。
 フェリチータも、パーチェの身体に両腕を廻し、そっと抱き締めたのであった。

 おれと。私と。君と一緒に。
 いっぱい幸せになろう。
 いっぱい、いーっぱいの笑顔で過ごしていこう。

スポンサーサイト
 2012_05_02




プロフィール

一沙(かずさ。)

Author:一沙(かずさ。)

ここは、SSサイトです
アルカナ・ファミリア&三国恋戦記
がっつりネタバレ 
パフェリ、孔花・師弟愛、仲花+孔、
テイルズ、stskなど雑多に書き散らしちう
8/2 オフライン更新
TOASS不定期連載中
初来訪者様はサイト説明必読お願いします
当ブログ内文章及び画像無断転載・複写厳禁
オンラインブックマークはご遠慮下さい。

メールフォーム

参加

検索フォーム




pagetop

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。