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つまりは、そういうこと



 連続更新企画;お嬢受けSSコンプリート作戦!ww
 その2 ノヴァフェリ
 恋人同士になってからの、ある日の出来事




 

「本当に、其処で待つつもりか?」
 ノヴァからの確認を込めた疑問へ、フェリチータは、頷きで返す。
「うん。私の事は気にしなくていいから。仕事を続けて」
 執務机に向かい、書類整理をする彼を見やっての科白。
 フェリチータが座っているのは、少し離れた場所に置いてあるソファ。応接用のものである。
「………ああ」
 暫しの間の後、本当にいいのか?と思いながらも、ノヴァは、手にしていた書類に目を落とした。


   つまりは、そういうこと


 多忙を極めるドンナとしての執務ではあるが。本日は、午前中までとなっており、午後は、久方振りのシエスタだった。
 それでも、以前から予定していたものではなく、たまたまのもので。
 シエスタは無理かもしれないけど。執務が一息着いたら、一緒にお茶くらい飲めるかな。
 喜びに、少しだけ浮き足立ち訪れた恋人の在る執務室で目にした書類の山は、そんな彼女の心をリアルな現実に引き戻した。
 しかし、かといって引き返す気など無く。
執務が終わるまで此処に居てもいいか、フェリチータは、ノヴァに問い掛けたのである。
 たまたま、期日の近い書類が多かったこともあり、珍しく時間に余裕のない状況となっていたノヴァは、何時一区切りが付くか分からないが、と前置きした上で、彼女の問いに応を告げたのであった。
 他の、セリエの面々は、二人に気を利かせてか。警備巡回へと出掛けている。
 執務を続けるノヴァと、それを見詰めるフェリチータ。
 暫くの間。そのような時間だけが過ぎていく。
 と、ノヴァが執務の手を止め、顔を上げた。
「なんだ?」
 僅かに、眉間へ皺を刻み込むと、フェリチータを見やる。
 向けられた視線に、フェリチータも疑問の声を上げた。
「えっ?」
「何か可笑しなところでもあるのか?」
 どうやら、ノヴァを見る己の表情に対するものらしい。
 自覚していなかったのだが。自然と緩んでいた口許。それを笑っていると思われたのだろう。
「ううん、そうじゃなくって」
 ふるふると首を横に振ったフェリチータは、己の行動に気恥ずかしさを感じ、どう告げたものかと言葉を詰まらせる。
 二の句を告げなくなってしまってる彼女へ、頬杖を付くノヴァ。
「なら、何だ?」
 視線が気になるというのに。声には、そういった意が含まていた。
 これは、素直に話した方がいいかもしれない。少し、恥ずかしいけれど。
 フェリチータは、そっと頬を赤らめると。
「えーっと、ね。嬉しいの」
「は?」
「ノヴァの仕事しているところ、この頃、見れなかったなぁって思って。あと、その……」
 ちらりとノヴァの顔を見てから、戸惑いがちに視線を反らせるも、再び見詰めた。
 顔を見ていいたい、と思っての動作。
 抱く嬉しさを表情に変え。
「仕事してるとこも、かっこいいなぁって」
 告げられた科白により、ノヴァが固まる。
 かっこいい? 
 いや、問題は、其処じゃない。も? も、って……。も、ってなんだ? つまり、他にも……ということで…………
 唇に弧を描かせているフェリチータは、火照った頬を押さえながら、こちらを見詰めたまま。固まったノヴァの視線は、そんな彼女から外れずに。
「も、もう少しで終わるから、待ってろ」
 どうにか紡いだ声は、照れ混じり。つられるように染まった自身の頬の赤さを誤魔化すように、咳払いを一つ。
 フェリチータは、双眸にも弧を描かせると、更に笑みを深めた。
「うんっ」
 声と共に零れた笑顔が、ノヴァの顔だけでなく耳までもを染めたのは、その直後の事。

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 2012_04_29




プロフィール

一沙(かずさ。)

Author:一沙(かずさ。)

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アルカナ・ファミリア&三国恋戦記
がっつりネタバレ 
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8/2 オフライン更新
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